サムチー・ペーソンの戯言

毎週金曜日更新。しがない一大学生が突拍子もなく思い浮かんだことをまとめてるブログです。

東大落ちて全落ち浪人生になる3年前の俺へ【不合格体験記】

ここは、2016年3月10日の俺の家か。やっと来れたなぁ。

(東大を

受ける落ちてる

やっぱりな……)

おい、

おい!!!!!

お前!!!!!!!

日本ハムの野手転向した選手いじってる場合じゃねぇぞゴラァ!!!!!!!!!

 

いやまあまあまあまあ動転すんのも分かるよそりゃあさいきなり自分と顔激似のやつに怒鳴られたらそうなるわ。うん。いいか、俺は3年後のお前だ。翌年度、つまり2017年度の東大の入学試験に受かって、そこからストレート進級で次3年生になるってとこ。今回はお前にいくつか忠告しとこうと思ってな。

うるさいぞ「どうやって来たのか教えろ」とか「次年度の問題教えろ」とかいちいち!今回の記事のメインテーマそこじゃねえ!!!*1

ってかまずもっとお前落ちこめよ、東大前期の2次試験落ちたんだぞ?ヤバいぞ?ここで落ちこんでおかないとお前この先予備校でふと辛くなる時めっちゃ襲い掛かってくるぞ?

……ああそっか、正確にはまだ予備校に行くとは決まってないもんな。とりあえず現況を整理しておこうか。

現役時の大学入試結果

センターは9割には程遠く、前期の東大理科2類は「2次自信ないしセンターで貯金作りたい」とか抜かしてたが蓋を開けてみりゃ不合格それも最下層のE判定、後期の東工大7類は足切りでそもそも受けられない、*2早稲田先進理工からは既に不合格が電話で知らされていて今は慶應理工の補欠待ちか……。まあ心配しなくていいよ、補欠合格枠のうち10人以上繰り上がったけどお前にはその話来ないから。

え、全落ちして浪人確定じゃねえかって?そうだよ?

まあお前の発想だと予備校に行くことがパッと浮かぶだろうが、勉強形態はそれだけじゃないから、どこの予備校に行こうがどこにも行かなかろうが共通する話にしとくよ。何も考えず塾の言いなりになったまま過ごすのは、それはそれでよろしくないからな。

 

1. 現役時にグダった時期を思い出す

「浪人が決まったその日から学習を再開しよう」と唱える人は大勢いるし、それに呼応して勉強を始める人はやる気に満ち溢れていてよろしいし、実際その通りなのだが、問題にすべき点はスタートのタイミングの早さだけではない。

公立高校にいてカリキュラムの進みが遅く学習が間に合わなかったみたいな人ならまだしも、お前みたいに「ナイシンテン」なる概念の無い私立中高一貫校に通って塾も行ってたのに落ちるやつは総じて高校3年次の学習量が人より足りていない。*3

となると、どこかで息切れしたり、めんどくさくなって手を抜いてしまった時期があるはずだ。この1年間を振り返って「どこで立ち止まってしまったのか」を調べ、これから来る浪人時代では特にその時期に注意して過ごすとよい。

大体の人が現役時、そして浪人時にも手を抜きがちなのは、これといった模試が無い梅雨時。雨が降り続けて陰鬱になったり、通学に使う電車内の環境が多湿で劣悪になったりと、予備校に通うモチベが著しく下がるポイントが山ほどある。どうせ夏休みは始まる前に予備校のメンターみたいな人から口うるさいほど「夏勉強しろ!!」と釘を刺されまくるし、周りもかなり本気を出してくるので逆に差がつかないから、この時期にペースを落とさないように気をつけたり、予備校に行く気が失せても自習するようにしよう。*4

 

2. 「勉強」仲間を作れれば作る

気兼ねなく成績とか一緒に勉強出来るような友人を作ろう。自分の成績の指標になったり、色々互いに聞けたりするのでありがたい存在となる。ただ別にそいつらと一緒に遊びに行ったりもしていいが、あまりずるずると引き摺られると成績がみるみる落ちるので人は選んだ方がよい。

また浪人する人が同じ高校にたくさんいる場合は、その人たちがどこに行くかも考慮しながら予備校を選ぼう。勉強の邪魔になりそうだと思ったらそいつらから離れればいいし、一緒にやっていけば良いかもしれないと思ったらそちらに行けば良い。俺は一番仲の良かった高校同期と一緒の予備校に行き、タイマンで倫政の一問一答を出し合ったりしていた。今思えば非常に貴重な存在であり、良き友とはこのことかと痛切に感じている。*5

 

3. 自分の勉強法や学習計画を今一度見直す

勉強法ひたすらがむしゃらに頑張るだけで結果が出るほど甘い世界じゃない。どの教科をどのようにどれくらい頑張るのか、休養のスパンも込みで、ざっくりとした大枠でいいから考えよう。出来ない人は短期目標でとりあえず5月末までの展望を見据えてみてほしい。

また勉強法に関して特に言いたいのは、「書く」よりも「読む」方が圧倒的に時間がかからないということだ。特に数学や理科に関しては基礎固めは無論大事だが、その基礎を固めるにはまず公式やその意味、要点、使うことにより得られる結果を理解することが大事で、それはただ単に脳停止しながらなにか書くだけでは達成されない。さっさと演習するレベルにまで到達することに越したことはないので、書くことを信条にしている人は今一度それが正しいのかどうか振り返ろう。

マジで計画立てんのもかったるいって人はこういう手帳もあるから買えばいいんじゃない?

合格手帳 2019

合格手帳 2019

 

 

 

 

4. 予備校が作る統一模試の判定は気にするな

ぶっちゃけ大学別に作られた模試以外は判定や偏差値にあまり意味は無いと思ってくれていい。*6問題の傾向もそうだが、何より受験者たちのレベルの保証が無い。「そもそもそんな模試など受けたこともなかった」という地方勢の人とか、夏休み後は予備校内でバックレる人だって出てくるから、さっさと解答見て自分の間違えた問題を確かめた方が身のためだと思う。

あえて何か気にするのなら、予備校に通ってる場合は校内順位。特に夏休み前のほうは浪人が現役よりも頭がいいことになってるので、ここで上位に食い込んでいれば、とりあえずは受験者の中のトップ層にいることは確か。とりあえずね。まあうかうかしていられるわけでもないが、自分の勉強法とかがうまくいっていると見てよいだろう。 

 

5. 結局、浪人時代はすべてが自己責任

受かったら何やってても許される。宅浪して通信教育やってみるのもいいし、北〇備とかいう監獄に入るのもいい。ただし落ちたらダメ。自分の大学受験の全ての責任は自分自身が背負っていることを忘れないこと。当たり前だけど、Twitterとか見てるとそれを実感できてない人がいるから、一応、ね。お前はたぶん大丈夫だけど。

 

6. 身体は労れ

マジで大事。無理をするな。

 

最後に

まあここまでお前には「とにかく勉強しろ勉強しろ」みたいな、モチベーターになるのかならないのか良くわからない叱咤激励とは別の類のこと言ってきたけど、そもそも勉強しないと伸びないからね。「全くしない」よりは「何かする」方がいい。ただやり方を練らないと全然結果がついてこない。

あと、1年という期間は短いようで意外と長いから、むしろ計画的にある程度の息抜きをしておかないと失速する。もう一回似たようなこと言うけどとりあえず身体がヤバいと思ったら休め、悪いことは言わないから。

んでもってそういった「休む判断」も自己責任だ。だらけすぎて置いていかれようと、過労で悪い結果に結び付く一因になろうと、適度に休もうと、また全力のまま1年かけぬけようと自己責任。とにかく第一志望校に受かればいい話である。

ただ今お前に確実に言えるのは

落ちてショックな感情を、とりあえずは今痛烈に味わえ!!

そしてほとぼり冷めたら動け!!

情報を集めろ!!!分析しろ!!!!

そして「勉強しろ」と強くは言わんが勉強の能率を上げる工夫をしろ!!!!

いいな!!!!!!!!!!

 

頑張れよ。

 

おわり

*1:ってメタな話させてんじゃねえよ!!

*2:2016年度入試から東大の後期は推薦になり、理系では東工大7類の後期に一番人気が集中した。

*3:あくまでも「時間」ではなく「量」ね。

*4:梅雨時は資格や検定試験のシーズンなので、どうしてもグダるのが怖い人は今のうちに英語や数学の検定試験に申し込み、それをモチベーションにするのも手。

*5:ちなみにその高校同期も翌年東大に合格した。

*6:この辺は医学部志望の人は少しかわいそうかもね。