サムチー・ペーソンの戯言

毎週金曜日更新。しがない一大学生が突拍子もなく思い浮かんだことをまとめてるブログです。

埼玉県民が在来線に乗って合宿へ行ってみる【Part1 千葉県外房白子編】

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白子・サンライズオーツカのグラウンド。この辺りはテニスコートも多く、夏季にはスポーツ団体が合宿を目的に押し寄せる。

みなさんは学生として、部活やサークルの合宿でこんなことを経験したことはないだろうか。「合宿の最初の方に別の用事がかぶった」「団体のOBOGとして前乗り/後乗りしたい」「バスの定員の関係上自分だけハブられた」などなど、合宿に集団で向かう流れから外れたことだ。

今回は、そんな状況になったとき、レンタカーも高速バスも使わずあえて鉄道、それも在来線普通列車オンリーで行くことを想定し、この記事を書いた次第である。埼玉県にお住いの人もそうでない人も、また外房方面に行くわけではない人も、目的地までの手段を今一度考えるきっかけにしていただきたい。

合宿へ単独で行くのにレンタカーがあまり適さない理由

1.高い

東京外環道の三郷南IC~高谷JCT間が去年の6月2日に開通し、埼玉から東京を通らずに千葉に行けるようになったが、いざ外環浦和ICから白子海岸最寄りの白子ICまで行くとなると、

外環浦和IC―(東京外環自動車道)―京葉JCT―(京葉道路、宮野木JCT通過)―千葉東JCT―(千葉東金道路)―東金IC―(東金九十九里有料道路)―真亀JCT―(九十九里有料道路)―白子IC

で、通行料だけで2570円かかる。ここにレンタカー代、保険料、ガソリン代もかかってくるっちゅう話になるわけだから、かかる金がバカにならない。まあ鉄道で行く場合も、降りた後の路線バスで金が余分にかかるからめんどかったりするんですが、それは後で話しましょう。

2.高いわりに自動車特有のメリットが享受できない

合宿は基本特定の宿泊所からあまり離れたところには行かないので、宿泊所が駅やバス停から近い場合、「どこへでも行ける」ことが強みの自動車を使って行く理由があまりない。スキー板などの大きな荷物がある場合は、持っていくのが面倒な場合は駅前まで郵送してしまえば終わりだし。*1

 

っちゅうわけで、単独でこういった合宿に向かう場合は高速バスか鉄道がベターであることは認識いただけたであろう。 

目的地までの地図

続いて、今回の目的地までどのような経路を通ることになるのか見てみよう。左上が大宮駅、右下が白子への玄関口、茂原駅である。方角は北が上。直線距離で大体90キロ弱である。

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こうして見てみると、意外と埼玉南部は東京の中心から見ると西寄りにあることがわかる。ここからさらに東の茂原駅を目指すというんだから、意外と体感よりもハードな行路になりそうだ。
ただし、千葉は県内を東西に移動するとこれまたハードであるが故、内房だったら「いいから東京駅から高速バス乗ってください、アクアライン渡ってください」で終了なのだが、太平洋側の外房に行くとなると話は変わってくる。外房なら蘇我駅まで行って西に再び折り返しながら南下し、距離をロスすることが無いからだ。

埼玉県民は大抵の場合、定期券によりタダで東京都へ南下*2する手段までは持ち合わせている。問題はそこからどうやってさらに千葉の外房、白子方面へと向かうかが肝。

ちなみに比較対象となる高速バスはこちら。東京駅から2時間20分、1700円です。大宮駅から東京駅までは33分なので、まあ大体3時間半ぐらいですかね。

JR線だけで行くのは基本避ける

さて、鉄道での目的地はJR茂原駅なのだが、そこへ行くために武蔵野線を使ったり、東京駅で乗り換えるという拷問を自ら進んで名乗り出ることなどしてはならない。武蔵野線は他社線への乗り換えに使われるためコンスタントに乗客が乗り降りするが、激混みの区間は埼玉に限ると「北朝霞-武蔵浦和」、「東川口ー南越谷」の2つ。ここさえ乗り切ればあとは西船橋までレッツゴーという流れだが、いかんせん武蔵野線は乗り心地が悪い上に遅く、どっこいどっこいと言ったところか。 

一方東京駅での京葉線地下ホーム乗り換えは、ご存知の通り東京ディズニーリゾート最初のアトラクションとして悪名高い。新幹線乗換改札を見送りながら短い下りエスカレーターに乗れば戦闘開始の合図。距離560メートル、高低差37メートルの乗換経路最大の難所であるクソ長の動く歩道くんが我々を迎え撃つ。朝の時間帯は京葉線ホームに「向かう」動く歩道は比較的空いているが、この勝負は特急わかしお号を使う気が無いのなら出来るだけ避けたい。

また、JR東日本の運賃体系は、「初乗りは安いが長距離になると高くなる」 という特徴がある。

となると、まあメトロとか私鉄を途中で挟むってことになるけど、千葉県まで行ってくれる私鉄路線なんてなかなかないわけで、かなり候補が絞り込まれてくる。*3

途中で挟むならこの路線

東京メトロ東西線西船橋駅まで

赤羽岩淵駅王子駅池袋駅北千住駅その他諸々あたりからどこかで乗り換えて東西線で向かう方法。*4東西線は快速運転があるので、江東区北部の下町にさしかかったあたりからガンガン飛ばして走ってくれる。

ただし朝の埼京線に乗るのはそれこそ地獄中の地獄なので、JR民で東京の副都心側に向かう定期券を持ってる人は面倒でも赤羽駅から赤羽岩淵駅まで歩くのがベターか。

都営地下鉄新宿線本八幡駅まで

乗継の悪さから埼玉県民の宿敵ともいえる都営地下鉄。これに関しては、特に旨味がないし、好きにしてくれやって感じだね。多分東武スカイツリーラインユーザーが押上駅で乗り換えるか、戸田や和光の人が西高島平駅から始発乗るくらいしかメリット無さそう。運賃が東京メトロより高めだし。

都営大江戸線が埼玉方面まで伸びたらまた縮図も変わるかもしれない。めざせ東所沢駅

京成線で千葉駅まで

大穴だがなかなか侮れないのが京成線。京成上野駅から京成千葉駅までは597円、日暮里駅からだと535円かかるが、千葉駅まで連れて行ってくれるので、定期券の区間次第では、茂原駅までのトータルの運賃が東京メトロ西船橋駅まで行って乗り換えるより安い場合も。ただし快速運転の電車の行き先には注意したい。下手すると成田空港に連れていかれてしまう。高砂駅京成津田沼駅に着く段階で快速から下車できるかどうかが運命の分かれ道なので、乗換アプリで乗継検索をして確認する必要があるだろう。

千葉駅、蘇我駅から外房線へラストスパート

千葉駅、蘇我駅に着いたらもう後は外房線に乗って茂原駅に行きバスを待つだけ。ただし総武線京葉線蘇我駅で合流するため、総武線で千葉駅終点の各駅停車に乗った場合は待ちぼうけを食らったり乗り換え回数が多くなったりするので注意。外房線には一応快速があるのだが、千葉駅や蘇我駅に着いた時点で日中になっているとほとんど快速は走ってないし、特急にも抜かれるので、体感としては時間がかかっているように思えるかも。都内の路線よりはスピードあるけどね。*5

茂原駅に到着したら東口に出て、路線バスに乗り宿泊所へ。運賃は現金払いのみで480円。地味に取られる。例えばさっき紹介したニューオーツカなら、白子驚や中里海岸とかで降りればいいんじゃないですかね。この辺は泊まる場所の公式サイトなどを参照して調べておこう。

 

 

まあここまで経路をつらつら書き連ねて行ったけど、だいたい交通費は合計1800円足らずってとこかなー。所要時間は、住んでる場所とかにもよりますが、3時間半くらいと見込んでおきましょう。うーん、こうして考えてみると高速バスと所要時間も交通費も同じくらいなのか。西船橋駅に行くんじゃなくて、有楽町線新木場駅までいって京葉線の快速に乗ればもっと速いんだろうけど、どちらにせよ最後の路線バスでの移動がネックだな。1キロ当たりの料金が高い上に遅いし。

皆さんも、こういう中距離移動をする場合はまずルートを一考してみてはいかがでしょうか。次回は夏合宿シーズンにPart2を出したいと思っております。

おわり

*1:ただしこの場合は帰りがしんどい。

*2:大半の県民の場合は、「南東へ進む」といった方が正しいか?

*3:ちなみに大宮駅から茂原駅までJR普通電車のみで行くと運賃は1940円。青春18きっぷは意味なし。

*4:もし埼京線ユーザーで新宿駅まで定期券圏内なら最安は高田馬場駅乗り換えだが、あまり現実的ではなさそう。

*5:なお、この千葉駅から高速バスに乗るという手も一応ある。